加熱式タバコっていいよね

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酒と恋と加熱式たばこ 女編

更新日:2022.02.15
いっぷくコラム

美佳です。

(このサイトは皆さんからの投稿でできています)

 

 

 

高校を卒業し特にやりたいこともなかった私は何となく「地元を離れてみたいな」と思いたち実家から車で7時間も離れた場所にある大学に進学し一人暮らしを始めました。

 

地元にいると仲の良い友達や両親がいて心強かったのですが、環境を変えてメンタルを強くしたかったのが大きな理由です。

 

それに大学では自分の興味のある科目を専攻して勉強も遊びも両立して華々しい大学生活を満喫してみたく思い切って地元から離れました。

 

そうして期待に胸を膨らませながら始まった新生活ですが、まずは生活費の足しにアルバイトを探しましたがなかなか希望に合うアルバイトが見つかりませんでした。

 

アルバイト探しに四苦八苦しているとようやく見つかったのが居酒屋のアルバイトです。

 

時給も結構良くて22時以降は割増になるなど希望していた条件に合っていたのですぐに応募した結果無事採用されました。

 

居酒屋のアルバイトも大学生らしくていいなーと思っていたのですがメンバーがみんなフレンドリーで仕事中でも和気あいあいとしていてとっても楽しかったです。

 

それから1年がたち大学もアルバイトも一人暮らしも楽しんでいた私ですがある日大学で仲の良かったグループから突然誘われなくなるということがありました。

 

後から人づてに聞いたのですが私が男たらしという噂がたったのが原因です。

 

そう言われると確かにSNSではアルバイトの仲の良い男女交えた写真をよく投稿していましたが、気にするほどのことじゃないしそんなことで誘われないならこっちから離れてやろうと自分から距離をとることにしました。

 

大学では仲の良いグループ以外の人とはあまり関わってこなかったので私は自然と孤立してしまいました。

 

大学で孤立していましたがアルバイトの方は順調でだんだん大学よりもアルバイトの方へ優先順位が高くなっていきます。

 

今思うと心の拠り所がアルバイトしかなかったんじゃないかなと思います。

 

そうしてアルバイトのシフトを増やしたりアルバイト仲間たちとご飯に行ったりしていると仲の良いアルバイト仲間の男の子に気になる人が出てきました。

 

その男の子の名前はかずや君としましょう。

 

かずや君は同じ居酒屋のホールスタッフで他のアルバイトをまとめたり新人に教えたりとバイトリーダーをするようなリーダーシップのある性格です。

 

私が新人としてアルバイトしていた頃からかずや君はいてその頃から尊敬はしていましたが気になるまではいっていませんでした。

 

そんなかずや君が気になりはじめたのはみんなで飲みに行った時にお酒の勢いで大学で孤立していることを打ち明けると真摯に話を聞いてくれたりアドバイスをくれたりしたことがきっかけです。

 

大学で孤立していることを地元の女友達に話すると「そんな奴らと関わらなくて正解だよ」なんて言ってくれることがほとんどでしたが、かずや君の場合は相手の事を悪く言うことはなく「自分から誘ってみれば?」「サークルに入ったりすれば新しい出会いがあるよ」

 

といった私のためを思って言ってくれる言葉が多くありそんなかずや君の優しさに私はだんだんと惹かれていきました。

 

かずや君は喫煙者でしたが匂いを気にしてみんなといる時は加熱式たばこを吸ったりそういう気配りも素敵だなーなんて思っていたりもしました。笑

 

たばこを吸う男性に今まで良い印象を持っていませんでしたが、かずや君のような周りも気にして加熱式たばこを吸う所はとても良く思っていました。

 

そんなこんなで楽しくアルバイトを続けていましたが、突然かずや君が居酒屋のアルバイトを辞めると言い出します。

 

ずっとフリーターとして働いていたかずや君ですが正社員として働き口が見つかったとのことです。

 

私はパニックになりました。

 

せっかく好きになったのにもう会えないなんてそんなの嫌だ。

 

思いを伝えようにも伝えることができず時が過ぎていきます。

 

最後に大学で孤立した時に相談に乗ってくれてアドバイスをくれたかずや君にどうしてもお礼を直接伝えたくて勇気を振り絞って2人で飲みに行こうとかずや君を誘ってみると快くOKして2人きりで飲みに行くことになりました。

 

飲みに行く日まで頭の中ではどうやってかずや君にお礼を伝えようか悩みに悩み頭の中ではそのことでいっぱいになってしまい私にも乙女な所があるんだなと思いました。笑

 

そして約束の当日かずや君と待ち合わせ居酒屋に飲みに行きました。

 

最初は他愛もない話からかずや君のおもしろい話でとても楽しい時間になりました。

 

お酒も進み私は勇気を振り絞りかずや君に相談に乗ってくれたことやそれが凄い励みになったということを伝えました。

 

するとかずや君は笑顔で「そんなことはいいから楽しい大学生活送れると俺はもっと嬉しいよ」なんて加熱式たばこを吹かして言いました。

 

それ以上のことは伝えることができませんでしたが、感謝の気持ちを最後に伝えることができて良かったです。

 

その後もかずや君は新しい仕事をはじめてもちょくちょくアルバイトの飲み会に顔を出してくれてその度緊張している私がいます。

 

いつか私の思いをかずや君に伝えれるよう頑張ります。

 

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