“コロンブスの卵”じゃなくて“コロンブスのたばこ”!?
たばこの歴史を調べてみた
コロンブスの卵、ってよく耳にしますよね?
意味はご存知ですか?
《大陸発見はだれにでもできると評されたコロンブスが、卵を立てることを試みさせ、一人もできなかった後に卵の尻をつぶして立てて見せたという逸話から》だれでもできそうなことでも、最初に行うことはむずかしいということ。
ってことらしいです。なるほどねぇ、知ってるようで知らなかったです。
ところで、コロンブスの“卵”じゃなくて“コロンブスのたばこ”って聞いたことあります? ない?
でしょうね。僕の造語です(笑)。というのも、たばこの歴史を調べていたら、コロンブスが出てきたので。
JTの公式ホームページに、たばこの歴史や文化が詳しく解説されてます。
読めば読むほど歴史が深くて、結構難しい。ちょっと簡単にまとめてみたので箇条書きにしてみますね。
- 人類がいつ頃からたばこを吸うようになったかは、まだはっきりしていない。文献に残る最古の記録としては、紀元7~8世紀のマヤ文明の頃らしい。
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- 1492年、 “黄金の国”を目指したコロンブスが新大陸(アメリカ大陸)のカリブ海沖にある諸島・グアハニ島に上陸。先住民のアラワク族から香り高い乾燥した葉「たばこ」の葉を贈られた。
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- コロンブスの新大陸(アメリカ大陸)到達で大航海時代が到来。世界中で穀物や家畜が行ったり来たり。そんな中で、ヨーロッパへたばこが伝来。
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- 日本へたばこが伝わったのはいつか? ふたつの説があるらしい。天文12(1543)年に種子島に漂着したポルトガル人が、鉄砲とともに伝えたとする天文年間説。慶長10(1605)年前後に、南蛮(ポルトガルやスペインなど)から渡来したとする慶長年間説がある。
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- 19世紀中盤になると、シガレット(紙巻たばこ)がアメリカで大ブレイク。世界市場制覇を目論むものの、イギリスが待ったをかける。1901年にはアメリカの『アメリカン・タバコ社』とイギリスの『インペリアル・タバコ社』が覇権を賭けて“米英たばこ戦争”を開始。
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- シガレット(紙巻たばこ)の普及と機械化で一大産業になったたばこ産業。市場を巡って企業の買収や合併が繰り返される。
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- 1990年代には健康志向の高まりや世界的なたばこ規制の動きが激化。日本でも1996年をピークに市場は縮小していく。
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- そんな世界情勢を受けて、日本たばこ産業 (JT) は、1997年から(2004年まで)、加熱式たばこ『エアーズ』をブランド展開。
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- JTは2013年からは電子たばこ『プルーム』を販売。電子といっても、ポッド(カートリッジ)に入ったタバコ葉を加熱する製品。
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- 2015年にはフィリップモリス社が『iQOS(アイコス)』を発売。
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- 2016年にはJTが後継製品の『プルーム・テック』を発売。
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- 同じく2016年12月にはブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)からも『グロー(glo)』が発売。
ってなわけで、ざっと2900年くらいの歴史を3分弱で振り返ってみました。
長い歴史の中で、いろいろ進化してるんですねぇ。
いつか“たばこの進化”もまとめてみたいと思ってます!
たばこの歴史に興味がわいた人は、東京都墨田区のスカイツリーのすぐそばにある『たばこと塩の博物館』https://www.tabashio.jp/に出かけてみては!
文/D
都市伝説、歴史、そして加熱式タバコを愛するフリーライター。