最近では耳にしない日はないほど、浸透してきた考え方。
それがSDGsです。
これまでお話ししてきたハームリダクションの考え方と、一致する部分がたくさんあります。
というよりも、SDGsを達成するにはハームリダクションをうまく活用していくことが不可欠です。
ハームリダクションの考え方を応用すれば、高い目標をクリアするにあたって、無駄な苦痛が生まれません。
人に優しく、理想的なだけでなく「現実的」。
今まで繰り返しお伝えしてきた、タバコハームリダクションを例にしてみましょう。
加熱式タバコを通して自分ごととして捉えられると、SDGsがより身近に感じられるのではないでしょうか。
「環境問題は難しそう……」と思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい記事です!
冒頭の図柄、3番目の項目を例にとって話しましょう。
「すべての人に健康と福祉を」
「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」
この項目から、タバコハームリダクションを応用できる項目を、外務省のHPから引用してみます。
ここから浮かび上がるSDGsの方向性は、タバコを減らしていこうというように読み取れますが……
少し待ってください。
次の項目で、タバコハームリダクションと照らし合わせて見てみましょう!
タバコの問題を、健康の問題として捉え、依存症者と周りの人々の生活の質を高める。
それがタバコハームリダクションの考え方です。
シガレットを燃やすことによって生まれるタールをなくし、発がん性のないニコチンと、喫煙がもたらすリラックス効果を得る。
喫煙者本人にも、非喫煙者にも、社会にも、限りなく負担の少ない喫煙方法。
現時点でそれに最も近いのが「加熱式タバコ」の使用なのです。
喫煙という行為は、ここの項目の「物質乱用」にあたります。
タバコ葉から発生するニコチンを摂取することで、ほっとした気持ちになったり、ストレス解消になったり、リフレッシュできたりします。
アルコールと同じように、ニコチンも、適切に使用すれば健康リスクは少なくて済みます。
有害物質のタールを含まない加熱式タバコについて正確な情報を広めることで、
健康リスクを減らして喫煙することは可能なんだと分かってもらうことが必要です。
加熱式タバコは火を使いません。
専用のデバイスで、タバコ葉を使ったスティック類を蒸して、ニコチンとうまみを水蒸気にして吸い込みます。
発がん性があるのは、ニコチンではなく、シガレットを燃やした時に出るタールなのです。
加熱式タバコの使用によって、有害化学物質の摂取や拡散はほぼ防げます。
タバコに関する法律は、日本だけではなく、世界的に厳しくなってきています。
しかし、そのほとんどがシガレットの喫煙を念頭に置いたものだということをご存じですか?
たとえば、ハワイで禁止されているのはシガレットのみ。
葉巻やパイプ、加熱式タバコでの、所定の喫煙場所での喫煙は禁止されていません。
それだけシガレットから発生するタールの害が広まりつつあるのですね。
シガレットから、健康リスクの少ない加熱式タバコという選択をする人が増えているのもうなずけます。
加熱式タバコなら、喫煙という行為のメリットだけを受け取ることができますね。
SDGsはハームリダクションの考え方ととても相性がいいことがわかっていただけたでしょうか。
加熱式タバコはSDGsと全く矛盾しないものです。
加熱式タバコと、適切な分煙を推進していけば、必ず
「すべての人に健康と福祉を」
「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」
ことができます。
禁止ではなく、よりよい代替案を。
そうすれば無理をせず、無駄な苦痛を生まずに、2030年までにこの目標を達成することが可能なのです。
ありがとうございました。