日本の加熱式タバコユーザーの多くが「周囲への影響軽減」を考えている
カンターが実施した最新の喫煙に関する調査をHealth Diplomatsが分析した結果、日本の加熱式タバコユーザーの多くが「周囲への影響を軽減するため」紙巻きから移行したり、代替品を使用ていることが示されました。
資料全文から抜粋しながらアンケート結果をまとめていきます。
序文を1章とした全5章で構成されており、1章ずつご紹介していきます。
※この記事に掲載している資料は発行元のHealth Diplomats / Dr. Delon Humanに許可を得て公開しています。
目次
2p~3pは目次と、この調査をおこなうにあたっての背景とアプローチと対象 / 方法をまとめられています。
日本のアンケート参加社は701人。5,702人を6カ国で割ると若干少ない数値ですが、大きくは乖離していないようです。アンケート収集元もカンター社となっており、信頼できる調査ということがわかります。
4p〜10pにかけてはタバコ製品全体の日本における利用状況の調査です。
他の国に比べてvapeの使用率が低く、加熱式タバコの使用率が高いということが述べられています。加熱式タバコの使用理由としては主には禁煙のため(36%)タバコを吸えない場所で使用するため(38%)であったが、一番大きな理由は副流煙から他人を守るため(41%)という結果になりました。
12p~13pはvape/加熱式タバコの使用理由に関する調査結果です。
加熱式タバコを利用するユーザーの半数以上が「副流煙から他人を守るため」(55%)を加熱式タバコを吸う理由としていた。
ライター注)私の周りでも加熱式にした理由をまとめると「タバコはやめられない、本数は減らしてるけど、気にしているのは匂いと副流煙」そのために加熱式にしたという理由を多々聞きます。
周りに気を使うという他国に無い特異な理由があるというが資料から読み取れます。
Health Diplomats は保健衛生・栄養・健康を専門に、世界規模で活動するコンサルティンググループです。その専門知識とネットワークを駆使し、全世界の健康関連問題の解決策の立案と実現に貢献しています。ハーム・リダクション(社会全体の健康への悪影響の低減)と、無理のない料金で利用できる革新的ヘルスケアへのアクセスに特に重点を置いています。
この調査は 2020 年 7 月 14~26 日にカンター社が実施したものです。調査はオンラインで実施しました。カンター社の消費者パネルを通じて回答者に接触し、6 カ国のそれぞれにおいて予め合意されたターゲットグループの定義に参加者が合致することを確認するため、スクリーニングのための質問と年齢確認を行いました。日本の 701 件を含め、6 カ国で合計 5,702 件の聞き取り調査を行うことができました。これらの結果は分析の強固な根拠となりました。日本のデータに関しては、95%信頼区間で誤差の範囲は±3.7%です。