加熱式タバコっていいよね

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加熱式ユーザーの多くが配慮!6カ国調査.2

更新日:2020.12.03
特集

日本の加熱式タバコユーザーの多くが「周囲への影響軽減」を考えている
カンターが実施した最新の喫煙に関する調査をHealth Diplomatsが分析した結果、日本の加熱式タバコユーザーの多くが「周囲への影響を軽減するため」紙巻きから移行したり、代替品を使用ていることが示されました。

資料全文から抜粋しながらアンケート結果をまとめていきます。
序文を1章とした全5章で構成されており、1章ずつご紹介していきます。

こちらは後編となります。前編はこちらからぞうぞ。

※この記事に掲載している資料は発行元のHealth Diplomats / Dr. Delon Humanに許可を得て公開しています。

4章:vape、加熱式タバコなど喫煙ガジェットを使用して喫煙することへのリスクの確認

14p〜20pまではリスクの確認としてアンケートがまとめられています。

まとめ

  • 日本ではvapから想定されるリスクとして「呼吸器や呼吸器の問題」「がん」「依存症」が最も多く回答されています。
  • また、日本における電子タバコの利用率の低さを反映してか、多くの割合で「ベイピングの潜在的な健康リスクを知らない(わからない)」(28%)と回答しています。
  • 日本の回答者の32%が違法なニコチン成分や、大麻成分のあるリキッドを使用しているなど「ベイピング関連の違法性を知っている」と回答しており、6カ国の平均よりも有意に低い割合となっています。
  • 回答者に「タバコに比べて、加熱してもタバコを燃やさない製品は、使用している人にとって害が多いと思いますか、少ないと思いますか、それとも違いがないと思いますか」と質問した。
  • 加熱式タバコ製品は、タバコに比べて有害性が低い、または全く無害だと感じている人が77%であったのに対し、同等以上の有害性があると考えている人は23%であった。
  • 日本の結果を6カ国平均と比較すると、日本では加熱式たばこ製品に対する回答者の好意的な見方がはるかに高いことがわかります。
  • 2番目と3番目に多かったのは「がん」と「中毒」であった。
  • 加熱式たばこ製品に対して一般的に肯定的な見方をしていることを反映して、日本の回答者は認知されている健康リスクをいくつか選択する傾向は6カ国平均よりも低いが、「知らない」と答えた人が多かった。
  • 回答者は以下の2つの質問を受けました。[あなたが知っていること、または信じていることによると、タバコを吸うことによる害のうち、どれくらいがニコチンから来ていますか?][あなたが知っていることや信じていることによると、タバコを吸うことによる害のうち、タバコを燃やすことによる害の割合はどのくらいですか?]
  • 日本では、それぞれの質問に対する回答は非常に似ており、ニコチンやタバコを燃やすことに起因する害のレベルについての意見が混在していました。
  • 日本では74%の回答者が、ニコチンが害の少なくとも半分に寄与していると考えていると回答しています。
  • 回答者に「たばこと比較して、電子タバコは使用している人にとって有害なものが多いと思いますか、少ないと思いますか、それとも違いはありませんか」と質問した。
  • 日本人回答者の4分の3が「電子タバコはタバコに比べて有害性が低いと思う」「全く無害だと思う」と回答しています。
  • ネット測定(害が少ない、または同じと評価した%が害が悪いと評価した%から取り除かれている)では、日本の回答者は6カ国の平均よりもベーパーピングに対して肯定的であることがわかります。

健康被害に関してはvape(電子タバコ)も加熱式タバコも同様にリスクがあるという認識結果となりました。
また、vape(電子タバコ)に対しては違法性のあるリキッドや製品があるという認識があり、加熱式タバコにはそのような認識は見られませんでした。
また、加熱式タバコは紙巻きタバコよりは害が無いと考えられているようです。

5章:日本人はタバコ利用に対する嫌悪感は他の国より高い。しかし、加熱式タバコに対しては肯定的な人が多い。

21p~25pには家族や仲間に対する影響というタイトルでアンケートがまとめられています。

まとめ

  • 日本では39%の人が家族でタバコを吸っていますが、その中でも最も多いのは父親でした。
  • 友人間での喫煙については、40%の日本人回答者が3人の友人のうち1人も喫煙していないと回答したのに対し、3人全員が喫煙していると回答した割合は17%と非常に少なかった。
  • 6カ国平均と比較すると、日本の回答者は、定期的にタバコを吸っている家族や友人がいる可能性が低いことがわかりました。
  • 日本人回答者のわずか8%が、定期的に電子タバコを吸っている家族がいると回答しています。
  • また、友人の中でも特に電子タバコを定期的に使用していると答えたのはわずか23%で、友人3人の中でも特に電子タバコを定期的に使用していると答えた人は少なかった。
  • 日本では、家族や友人による加熱式タバコの使用率がベイピングよりも高かった。
  • 24%が家族で加熱式たばこ製品を使用していると回答しており、6カ国全体の平均35%を下回っている。
  • しかし、64%の日本人回答者は、一緒に過ごした3人の友人のいずれかが加熱式たばこ製品を使用していると回答しており、これも6カ国平均(56%)を上回っています。
  • 喫煙タバコ、ベイピング、加熱式たばこ製品の使用、経口たばこ製品の使用について、賛否両論あると思うかどうかを尋ねた。
  • 全体的には、正味の評価で示されているように、日本では、たばこの喫煙については、他の製品に比べて承認されると期待される割合が低くなっている。加熱式たばこ製品の正味評価はポジティブであった。
  • 6カ国平均と比較すると、日本の回答者は、たばこの煙草やベイピングを上回る肯定的な回答はかなり少なかった。

日本人は6カ国の平均よりもはるかに喫煙率が低く、特にvapeに関しては低い数値のようです。
加熱式タバコは家族の前よりも友人たちの前で吸うほうが若干多いとの結果が出ています。これも、家族に対する副流煙などの影響を考える加熱式タバコユーザーの結果から出た数値かもしれません。また、日本人は特にタバコ喫煙に対する嫌悪感が高いようですが、加熱式タバコに対しては肯定的な人が多いという結果となりました。

結果に対するまとめ

  • 他国に比べて日本人はタバコを吸う人が少ない。吸う人は多い本数を吸う。
  • 他国で利用者が多いvape(電子タバコ)は日本での利用者が少ない
  • 加熱式タバコを使用している日本人の半数以上が「副流煙から他人を守りたい」という動機で使用していた。
  • リスクがあることは認識しているが、紙巻きよりは加熱式タバコのほうが害が少ないと考えられている
  • 日本人はタバコに対する嫌悪感は高いが加熱式タバコに対して理解がある傾向にある

喫煙すること自体が良いことなのか、悪いことなのか、それを決めるのは喫煙者でも非喫煙者でもありません。しかし、迷惑だと感じられている事柄に関して「周りに気遣う」という点が他の国と違う日本の独特な結果として表れたようです。

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